アナログオーディオフェア2019レポート
2019年5月18日、19日に東京・秋葉原の損保会館でアナログオーディオフェア2019が開催されました。デノンはレコードプレーヤーを中心に出展し、レコードプレーヤーのフラッグシップモデルDP-1300MKII、デザインシリーズのスタイリッシュなDP-450USBを使ったデモンストレーションも行いました。その様子をレポートします。
↑アナログオーディオフェア2019の開催会場となった秋葉原・損保会館
レコードや書籍、アクセサリーの物販会場が大人気
今回で4回目の開催となるアナログオーディオフェアは「レコード回帰を一過性のブームに終わらせたくない! !」という熱い想いに支えられたイベント。今回は出版社、オーディオ販売店、レコード販売店などなど61社が出展し、多くのアナログレコードファン、オーディオファンを集めました。
近年はアナログレコードによる名盤の再発やリマスターだけでなく、人気アーティストの新作がアナログレコードでもリリースされるなど、アナログレコードブームは、さらに活況を呈しています。上の写真は2階の広いフロアを使っての物販会場の様子。アナログレコード、アナログオーディオ関連機器、書籍などさまざまなグッズの出展があり、多数のアナログレコードファンが詰めかけていました。
物販コーナーでは数多くのアナログレコードが販売されており、アナログレコードブームに応えた重量盤、45回転盤など、音質にこだわって作られたアナログレコードが所狭しと展示されていました。
アナログレコード関連の書籍の出展も多数。レコードに関するものから、レコードプレーヤーなどのオーディオ機器、そしてケーブルやカートリッジなどの周辺機器に関する書籍まで、数多くの書籍が展示されており、手にするお客様も多数いらっしゃいました。オーディオ専門誌のバックナンバーなども展示販売されていました。
物販コーナーには中古レコードの販売コーナーも用意されていました。掘り出しものを求めて、いわゆる“エサ箱”の前に長時間滞在するアナログレコードファンも数多く見受けられました。
「いつまでも、より良い音のアナログレコードで音楽を楽しみたい」というアナログオーディオファンの熱い思いに応えた製品が数多く展示。写真はケーブル、電源プラグをはじめとする各種端子などの周辺機器の出展。こうした周辺機器で大きく音が変わるところもアナログオーディオの魅力です。
イベント会場は立ち見が出るほどの活況
↑イベント会場のスケジュール
評論家を招いた講演やライブ&トークショーなど、アナログオーディオに関する催し物が多数開催されるのもアナログオーディオフェアの魅力です。今回も期間中、数多くのイベントが開催されました。
上の写真は3階に設けられたイベント会場で開催された、オーディオ評論家 三浦孝仁氏による「ハイエンド・カートリッジの魅力をいま注目の真空管アンプで聴く」というイベントの様子。かなり広いフロアを使ってのイベントでしたが、用意したイスが足りず、立ち見で参加されるお客様も多数。熱気に溢れたものとなりました。
デモンストレーションを中心としたオーディオメーカーのブース
オーディオメーカーのブースは4階と5階の2つのフロア、合計10室を使って展示が行われました。
アナログレコードを使ったブースのデモンストレーションはいずれも大人気で、あちこちのブースで開催されるデモンストレーションを行き来して聴き比べをする方も熱心なファンも数多く見受けました。
デノンブースではDP-450USB、DP-1300 MKIIを使ったデモを開催
デノンブースにも多くのお客様にご来場いただきました。デノンブースでの展示モデルは、デノンのレコードプレーヤーのフラッグシップモデル「DP-1300MKII」、そして最新のレコードプレーヤーであるスタイリッシュな「DP-400」「DP-450USB」など。
デノンブースが出展した会場では、DP-450USB、DP-1300MKIIを使ったデモンストレーションが開催されました。最初はDP-450USBを使って、オーディオの試聴盤の定番ジェニファー・ウォーンズの『ハンター』や、重量盤で復刻されたマイルス・デイヴィスの『TUTU』などを試聴。
試聴後に「今日は最初にDP-450USBというレコードプレーヤーを使い、デノンがずっと作り続けているDL-103というカートリッジで再生しています」とプレゼンターを務めた国内営業本部 営業企画室 玉木が説明。DP-450USBについても「お求めやすい価格帯ですが、デノンのレコードプレーヤー作りのノウハウが注ぎ込まれており、スタイリッシュなルックスに反して中身は本格派なので、ぜひその音を聴いていただきたく、本日みなさまに聴いていただきました」と玉木。
そして後半は、レコードプレーヤーをDP-1300MKIIにチェンジ。今回は、音源がアナログレコードということで、日本コロムビア株式会社のA&C部スタジオ技術部長の冬木さんにも御登壇いただき、コロムビアから最近発売されたアナログレコードの試聴を行いました。「デノンは15年ほど前までは同じ会社でした。そして今でもコロムビアのクラシックを中心に『DENON』というレーベルがあり、ヨーロッパでは非常に人気があります」と冬木さん。
今回の試聴では、古市コータローの『東京』、SEIGEN ONOの『COMME des GARCONS SEIGEN ONO』、そして蓮沼執太フィルの『ANTHROPOCENE』といった優れた録音のアナログレコードのサウンドを聴かせていただきましたが、いずれも、アナログレコードのサウンドの新しい魅力を感じさせる素晴らしい作品でした。
アーティスト名:古市コータロー
アルバム・タイトル:東京[Analog]
アーティスト名:SEIGEN ONO
アルバム・タイトル:COMME des GARÇONS SEIGEN ONO [Analog]
アーティスト名:蓮沼執太フィル
アルバム・タイトル:ANTHROPOCENE(アントロポセン) [Analog] 限定版
アナログレコードファンのなみなみならぬ熱気が感じられるイベント「アナログオーディオフェア2019」のレポートいかがだったでしょうか。アナログレコードがお好きな方も、これからレコードプレーヤーを買って挑戦してみたいと思っている方も、ぜひ一度、イベント会場でアナログレコードのサウンドをご体験ください。
(編集部I)